2003/1/17更新
食品は、私たちが生命を維持し活動するために必要な栄養素(タンパク質、糖質、脂質、ビタミン、ミネラル)を含むだけでなく、おいしいということが必須条件であることはすぐに理解できると思います。ところが、これらに加えて、食品には動脈硬化症などの生活習慣病を防ぎ、健康を保つ成分(生理機能性成分)が入っていることが最近明らかにされてきました。そこで本研究室では、食品やその原料である農畜産物中に含まれている生理機能性成分を探し出し、その化学構造や病気を防ぐ仕組みを分子レベルで明らかにし、これらの成分を含む機能性食品を設計・開発する研究を行っています。機能性食品は厚生労働省が認可した「特定保健用食品」という名称で市販され、現在300品目以上にものぼっています。特定保健用食品については、(財)日本健康・栄養食品協会のホームページ(http://www.health-station.com/jhnfa/)を参照してください。
本研究室では、(1) 健康食品であるローヤルゼリーに含まれているタンパク質の機能を調べ、新しいタンパク質を発見し、アピシンという名前をつけました。アピシンは私たちの体をつくっている細胞の増殖や働きを強める作用を持っています。(2)
大豆やピーナッツには、アレルギーを引き起こすタンパク質が含まれていますが、そのタンパク質を酵素によって分解し、アレルギーにならない大豆やピーナッツの食品素材を開発しています。(3)
アボカドには、ウイルスの増殖を抑えるシスタチンという名前のタンパク質が入っていることを発見し、その応用を研究しています。
このような研究成果を基にして、食品アレルギーや生活習慣病などの病気を防ぐために有効な機能性食品を開発することを目的として研究を進めるとともに、優れた研究開発能力を身につけた学部学生や大学院生の養成を行っています。